ブロンプトンで遠足

歩いて散歩・ブロンプトンで散歩

「ペリー提督が見た江戸湾の風景」 本牧十二天とマンダリン・ブラフとペリー提督の海図

目次の項目は記事へリンクしてます。

 

前回、山手地区のあっちこっちの場所を、ブラフ溝を探して歩きました。 

ブラフという言葉がわたしの空っぽの頭のなかにヒッカカッテいたので調べてみると、この場合のブラフは「崖」ということらしいです。

 

そして、横浜の本牧に崖がかなりある、ということがわかりましたね。

下の写真はその崖の場所で、本牧市民公園前のバス停近くです。

バス停の向こうに見えるのが今日の目的地です。

 

スゴイ風景を発見

ここの崖というか壁は、かなりの高さがありますよ。

この記事のいちばん最初の白い崖のつつぎが、つぎの写真です。 

 

写真の奥のほうには、補強されてない、むき出しの崖が見えてますね。

こうして見ていると、これはスゴイ風景ですね。

 

昔の根岸湾の風景写真

では、この崖の上はどうなっているのかな。

階段を登って、崖の上に行ってみます。

急階段を歩いて行くと、崖の上は本牧臨海公園になっていました。

「八聖殿」という資料館があります。

公園の展望台には、この場所の説明があります。

ひとつは、根岸湾の昔の風景の写真です。

近寄って見てみると、この場所の写真のようですね。

潮干狩りの人たちの向こうに見える崖は、何かで削り取ったようなでき方ですね。 

 

縦のスッキリと切り取られたような感じは、昨日まで重機で削っていました、と言ってもいいくらいの荒々しさです。

 案内プレートの写真を拡大して引用

下の写真の真ん中、ちょこんと見える帽子のようなものが、八聖殿です。

昭和33年とありますので、そんなに古いものではないですね。

海は満ち潮ですね。

この写真も、削り取った感じの崖になっています。

 案内プレートの写真を拡大して引用

説明文のもう一つは、この展望台からの眺めです。

海側からの眺めは一面の崖だけですけど、展望台からはかなりいい風景だったのでしょう。

 

この写真の日よけの傘がいい感じ。

夕涼みにここに来た人たちも、多かったのではないでしょうか。

で、こちらは現在の展望台からの眺めです。

目の前は、ざんねんながらコンビナートの海になってしまいました。

そんな崖を後にして、わっせわっせと歩いてますと。

小港というバス停発見

崖の近くに、小港ですか。

 

本牧十二天緑地で歴史発見

ハイ、本日の最終目的地に到着です。

本牧十二天緑地です。

向こうに見えるこんもりしたのが、本牧十二天です。

手前は広場になっていて、ここの歴史を説明する案内板が6面あります。

説明の案内板は、整然とキレイに並んでますよ。

きょうは日曜なんですけど、ここにいるのはわたし一人だけ。

独占状態です。

やっぱり最初は、本牧十二天の歴史からでしょうね。

(この色のついた絵、写真とるの忘れた)

ひとつひとつが楽しいですね。

できれば、じっくり見るためのイスが欲しかった。

(ここでイスに座って見ていたら、だれも近づかない雰囲気かな)

下の写真のなかには、いくつか絵葉書になっているものもあります。

白黒写真の彩色です。 

どれも、明治のはじめの頃の風景です。

生活感のあるものや、いかにもハイポーズ、というのも色々です。

じーっと見ていて、飽きないですよ。

これは黒船関係です。

そしてこれが、本牧十二天です。

いがいとこじんまりしてます。

 

マンダリン・ブラフと色付写真

歩道脇には説明文がありますので、のぞいてみましょう。

なに?マンダリン・ブラフ

出た、新しいブラフ語、マンダリン・ブラフ。

マンダリン・ブラフとは「みかん色の崖」だと書いてあります。

下はペリー提督が使ったとされている海図で、はっきりとその名前が載っているではないですか。

 

ちなみに、横浜は「YOKUHAMA」となってますね。

外人さんには、そんな音に聞こえるのかなー。


案内プレートの絵を拡大して引用

海図のとなりには、潮干狩りの人たちの色付き写真。

向こうは本牧十二天ですね。


案内プレートの絵を拡大して引用

こちらが現在の本牧十二天の崖。

確かに、そう言われてみると、みかん色っぽい感じです

脇からの一枚。

 

マンダリン・ブラフの高さは

本日の徒歩、全コース。

国土地理院の3D立体地図を使っています。 

赤色が徒歩の軌跡です。

こうして見ると、本牧には崖があちこちにありそうですね。 

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

歩いていて、道路の電柱に、海面からの高さという表示があちこちにありますね。

このあたりは、どれも2.5メートルとなってます。

 

ということは、道路の2.5メートル下が海面だったということです。

そしてこの崖の壁は、海から見ると、2.5メートル高く見えたということになりますね。

 

下の地図は、ついもの平面地図を、国土地理院が提供している立体地図に加工して標高を入れました。

黒っぽい影になっているところは、崖です。

 

上図2点

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 



 

月日:2018年3月11日日曜日

時間:10時~15時

場所:横浜・本牧

距離:徒歩11Km

 

※修正加筆・2021年1月8日、2020年4月27日、2022年2月18日

 

このシリーズの一覧です

ペリー提督が見た江戸湾の風景 

 

当時の絵、写真は「本牧十二天緑地」の案内板からです。

 

出典・地図について
このブログに使われいてる地図や空中写真の一部は、国土地理院発行の電子地形図「タイル」、陰影地形図「アナグリフ」、空中写真などを複製し、自転車走行軌跡や記号等を追加して掲載してます。
地理院タイル一覧ページ
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html