またまた大山街道の溝ノ口にいます。
ここは大石橋、二ケ領用水と大山街道が交差しているところです。
そして大山小径に来ました。
前回に来たときに見た大山のタイル絵が気になって、もう一度見に来たんですよ。
これがタイル絵です。
横浜の街路にあるタイル絵よりも、だいぶ大きいですね。
ではでは、よーく拝見しましょう。
相模国 大隅郡 大山寺 雨降神社 真景
そうなんですよ、伊勢原市の大山は昔から雨降りの神様でしたね。
ここにもカッチリと書かれてました。
でそのちょっと下の方に注目です。
海岸線が描かれてますよ。
大山街道とは直接の関係はないんですけど、この部分にひっかかりました。
うまいこと描けてますね。
江ノ島が、砂洲で手前の陸地とつながっています。
藤沢という文字も読めます。
そして平塚、大磯、小田原とつづいてます。
大磯は「大いそ」 と書いたんですか。
向うに見えるのは小田原の岬と伊豆の岬です。
小田原の岬、というのがちょっと引っかかってしまったので、ここで私流の空中図にしてみます。
つぎの絵はどうでしょうか。
絵は国土地理院さんの3D地図を使っています。
タイル絵の海岸線のところと、同じようなアングルにしてみました。
そうすると「小田原の岬」というのは「真鶴岬」だとわかります。
そして「伊豆の岬」は、たぶん「爪木崎」ですね。
それにしても、この絵を描いた絵師は、このアングルをどうして描けたのかなー。
たぶんですけど、絵師も大山に登ってそこから見た風景をスケッチして、帰ってきて、見えたアングルをずらして、このタイル絵にしたのではないかな。
大山から見た海岸線の風景は、タイル絵とは向きが違ってますからね。
※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
そんな腕のいい絵師の、別の場面の絵です。
場所は「三の滝」というところです。
拡大すると、まあるいものがつながっていますね。
このまあるいものは、たぶん旅人の「かぶり笠」なんじゃないかな。
だとすると、こんなに押すな押すなで登っていたんですね。
いくらか誇張はしているでしょうけど。
そして次の場面は、本堂のあたりです。
本堂の前も、ごった返してますよ。
誇張はしているでしょうけど、それだけ「大山詣」はさかんだったんでですね。
わたしも、自転車の旅行で伊勢神宮に行きましたけど、参道はまさにごった返してました。
自転車を押して歩いて、まっすぐに歩けないから右へ左へ、クネクネしてました。
現代でもそんな状況なんだから、信仰心がおおせいだった当時を描いたこの絵も、七割から八割はほぼそのまんまかもしれませんね。
オヤ?、薬屋の灰吹屋さんの前に、旅人が一人いますよ。
八五郎と熊さんに先に行かれて、一人で追いかけている与太郎さんでした。
○月日:2020年5月30日 土曜日
○時間:10時~13時
○場所:川崎市溝ノ口 大山街道
○距離:10Km
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