府中の古道を歩く「いききの道 筏道」の後半です。
前回は、飛田給駅前から庚申坂まで歩いた内容でした。
で、さらにトコトコ歩いてたら、どうも道を間違えたようです。
この階段の上が、設定したコースでした。
では、階段を上ることにします。
府中崖線にある階段は、なかなか長いですよ。
階段の上にはこんな道標が、「筏道」としっかり刻まれてあります。
いま見ている方向の細い道が「筏道」ということですね。
木が生い茂って、なんとなく古い道っていう雰囲気がありますね。
そして、道標には地図がありますよ。
地図をじっくりと見ると、オレンジ色の線が「筏道」ということですね。
わたしが歩いてきたコースと、だいたい似ているな。
こういう場合はほぼOKという、いい塩梅の発想が必要です。
そんなOK牧場の頭でヨタヨタ歩いて、こんどは鳥居を発見。
鳥居には「瀧神社」とあります。
でも、鳥居の先にはお宮の社がありませんよ。
近づいてみたら、社はこの崖の下にありました。
こんなかんじで、お宮さんは崖の中腹にありました。
ゴツゴツした大きな木が、印象的です。
そしてここは「清水が丘地域緑地」となってました。
この写真のフェンスのなかには、崖の淵から、チョロチョロと湧水が流れてます。
ここは、一年中湧水が絶えない場所なので、地名も「清水が丘」なんでしょ。
崖線からの豊富な湧水は、地名にもなったんだ。
さらに歩いて、こんな道標を発見。
「いききの道」
では説明を読ませてもらいましょう。
なになにフムフム・・・
人が行ったり来たりするので「いききの道」ですね。
この道の別の呼び方に「御滝道」とあるのは、さっきの瀧神社からきているのでしょう。
道の呼び方にいくつもの呼び名があるというのは、それだけ利用する人がいろいろだった、ということですね。
この道の三つの呼び方をみると、いかにも古くからある道だというのが、想像できますね。
古い道の呼び方の知恵がついたおじさんは、さらに歩きます。
するとこんどは、勾配14%の坂が目の前に現れました。
なんと14%ですよ。
いままで、ブロンプトンであっちこっち行ってきましたけど、勾配14%の坂はなかったです。
以前に走った、成城学園の「ビール坂」でも勾配は9%でした。
その坂の名前は「馬坂」です。
名前の由来は、あんまりはっきりしてないようですね。
でもハッキリしているのは、この近くには競馬場があることです。
昔から、府中市は馬と関係が深いのか。
で、その馬坂がこちら。
写真では坂の勾配があんまりわからないですけど、なかなかの急坂です。
写真のおばあさんとワンちゃんは、ゆーっくり、のーんびり歩いてました。
その馬坂の左には、路地が続いてます。
路地の手前には案内があります。
案内には「天地の坂」とありますよ。
馬坂の手前のここが「天地の坂」というんですか。
あんまり「坂」という感じはしませんが。
でもこの案内には、こうありました。
このあたりは、ひところは湧水が多く、古地図などにもその名が記されてます。
ワサビ田が広がり、その風景は一幅の絵画をみるようだ。
その当時、筏道を歩いて帰った筏師さんたちは、この場所の景色を見ながら一休みしたのかな。
ここで少し話をずらします。
つぎの図は、この場所を立体地形図にしました。
馬坂と天地の坂の場所が崖線の下になって、その先には平地が広がってます。
崖線と平地の高低差は、約10mありました。
ここでも、広がっている崖線からの恵みの水が、コンコンと湧いていたんでしょうね。
一幅の絵画はどんな風景なんだろうと、ボヤーっと考えながら歩いてきました。
ヤレヤレと「府中伝説の道」の案内柱に到着です。
ここまで来れば、あと少し。
「黄金の馬」さんも、「お疲れさん」と言ってくれたような気になりました。
そして京所道に入ります。
無事、大國魂神社に到着しました。
例によって、門の写真をパチパチしてたら、??
向こうに桜の木が見えますよ。
しだれ桜です。
みなさんスマホを構えての撮影大会です。
満開の桜は、絶好のシャッターチャンス。
飛田給駅から歩いてきて、ここまで6km。
この桜を見ながら、一休みします。
つぎの地図は、この後半部分のコースです。
筏道の道標から大國魂神社までです。
そして、歩いたコースの詳細図です。
●記録
月日:2021年3月25日 木曜日
時間:10時~14時
場所:府中市内
距離:歩き6Km
●関連したもの
いききの道を歩いた筏乗りたちは、多摩川の川岸も歩きました。
その道を探索するブログです。
道順はGoogleマップで見ることができます。
●出典・地図について
このブログに使われいてる地図や空中写真の一部は、国土地理院発行の電子地形図「タイル」、陰影地形図「アナグリフ」、空中写真などを複製し、自転車走行軌跡や記号等を追加して掲載してます。
地理院タイル一覧ページhttps://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html