前回は、ワッセワッセと二つの崖線を自転車で走りました。
ちょうど二つの崖線を、“くし刺し”にしたようなコースです。
と言っても、イメージが湧かないですよね。
そこで今回は、走った軌跡を地形図にして、アレコレと見ていきますよ。
図はこんな形で作りました。
- 地形図全体に三色の色を付けました
- 標高の高いほうが赤っぽくて、つぎが茶色、いちばん低いのは緑色です
- 青色線は、自転車の走行軌跡です
- 黄色線は、開始から終了までを断面図にする線です。
- 断面図は走行軌跡の線の上にすることもできますが、ここでは単純に二点間にしました
まずは、つぎの図を見てください。
自転車で走るのに、直線で走れればいいんですけど、そうはいかないですよね。
走った軌跡の青い線は、クネクネしてます。
そして走った距離は、青い線のところで3.6kmでした。
影がついた立体的な処理をしたので、国分寺崖線と立川崖線がくっきりとわかります。
出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
断面図はわかりやすい
では、上の図を切り取って横にしましょう。
そのほうが、もっと分かりやすいです。
つぎの図は、走った軌跡と地形の断面図です。
黄色の線の部分で断面図にしました。
こうして横にすることで、立川段丘の平面と武蔵野段丘の平面がよくわかりますね。
それぞれの段丘は、崖線で区切られていることもわかります。
断面図を見て気づいた人もいると思いますが、崖線の所が絶壁になってますね。
これは、縦方向の表示倍率が相当に高いからです。
けっして絶壁ではありません。
出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
写真は地形図のどこで撮ったの?
ではここで、現地で撮った写真と、地形図を合わせることにします。
つぎの図で、白い矢印のところが布田六丁目信号の場所です。
地形図の色は緑から茶色にかかる場所で、立川崖線の上ですね。
ここは坂の上り口でした。
出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
つぎの白い矢印のところは、中央道深大寺バス停下です。
ここは茶色から赤色に移る場所で、国分寺崖線の坂を今から登るところです。
この坂はかなり急で、そこそこの直線になってる坂なんですけど、坂の上からおじさんが自転車でトバシテきました。
急坂なので自転車もスピードが出ます。
すぐ後ろにはトラックがいます。
トラックの運転手は、自転車を追い越そうかどうかと、見ていてわかりました。
かなり危なっかしいシーンでした。
出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
まとめ
立川崖線と立川段丘面
- 走り出しの標高は28.2mで八雲台のバス停は33.9mなので、立川崖線が作るここでの高低差は5.7mということですね。
- 立川崖線は青梅駅あたりから始まっているといいます。今回走ったこのあたりが立川崖線の終点になります。
- 今回走ったところの高低差が5.7mと小さかったのは、最初に載せた地形図を見ても、色が茶色から緑色に広がってきているように、崖線の終わり近くだということでわかります。
国分寺崖線と武蔵野段丘面
- 終点の深大寺五差路の標高は54.4mで八雲台バス停が33.9mですから、国分寺崖線がつくるここの高低差は20.5mということです。
- ここで以前に見た、東京都の環境局のホームページにあった国分寺崖線についての内容を引用します。それは「世田谷区の成城学園から下流では20mを超える高さとなる」とありました。
- 今回のポタリングの終点は深大寺です。世田谷区の成城学園付近からは直線で約2kmほどですから、20mの高低差がそのまま確認できました。
立川崖線と国分寺崖線を、縦に走るというポタリングは初めてでした。
坂では自転車を押しっぱなしでしたけど、なかなか面白いポタリングでした。
別のブログ
関連したもの
●記録
月日:2021年6月2日 水曜日
時間:10時~14時
場所:調布市内
距離:23Km
●出典・地図について
このブログに使われいてる地図や空中写真の一部は、国土地理院発行の電子地形図「タイル」、陰影地形図「アナグリフ」、空中写真などを複製し、自転車走行軌跡や記号等を追加して掲載してます。
地理院タイル一覧ページhttps://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html