佐世保の港に来てます。
まだ、観光客は来てません。
朝のこの時間は、近所の人たちのジョギングタイムです。
ほとんど波の無い向こうには、自衛隊の船がいくつか浮かんでました。
きょうはこの佐世保シーサイドパークから、走り出します。
そんな港からこんどは山です。
今日のルートは100メートルの丘越えですよ。
自転車ナビのルート検索には、「らくらくコース」というのを設定してますけど、このナビ君は100メートルの山越えも、らくらくと思っているんですね。
ナビのご指示どおりに、こんな感じの坂を数キロ、自転車を押して行きますよ。
今回の旅行から、水筒は700CCと600CCを二つ持っています。
それに後ろのバッグには、補給用の2リットルの水のペットボトルも入ってますよ。
大汗をカキカキ、だいぶ登ったところで、こんな風景が飛び込んできました。
とんがった物が、三本突き出してますね。
映画のワンシーンのようで、なんか異様でしょ。
とんがった物は、煙突ではありませんよ。
あれは針尾送信所という場所です。
戦時中の軍隊の無線施設です。
佐世保無線電信所というのが、当時の名前です。
そして、ここからあの有名な台詞「ニイタカヤマノボレ」が送信されたということですけど、資料はないそうです。(たぶん無いことにしたんじゃないの)
この建物、目の前で見るとすごいです。
なにがスゴイかというと、高さが136メートル、柱の底部の直径12メートル、そして3本が300メートル間隔の正三角形に立ててあるんですよ。
しかも、できたのが大正11年ですよー。
そしてさらにすごいのが、無線電信が発明されて27年後にはこの施設ができてしまったことと、日本でまだ大型の鉄筋コンクリート建物が少なかったころに、これを作ったことです。
たぶんですけど、建物の材料は特急品の品質の物を集めて、職人たちも選りすぐりの人が来たんだと思いますね。
なので、いまでもびくともしてないですね。
当時の日本は、無線電信の技術と建築の技術が、すごく高かったんですね。
そして、西海市に入りました。
クールファイブの歌「西海ブルース」のあの西海です。
この案内板のとおりの風景が、広がってましたよ。
橋の上から海面をじーっと見てると、目が回ってきました。
なんか海の下から、でっかいホースで、水を噴き出しているんじゃないの、と思えるほど勢いのある流れです。
下の写真で、左から右へ、ドーット、まさに流れてます。
左側の海の水がなくなってしまうのでは、と思えるほどのスゴサです。
○月日・2015年9月26日土曜日
○時間・8時~14時
○場所・長崎県佐世保→西海町
○距離・37km