ブロンプトンで遠足

歩いて散歩・ブロンプトンで散歩

「ペリー提督が見た江戸湾の風景」 ミカン色の崖は、磯子にも広がっていた

目次の項目は記事へリンクしてます。

 

 

下の海図は、横浜開港資料館のWebページにあったもので、この海図をボーッと見てまして、ん??、っと思ったんですね。

 

それは、青く丸で囲んだ部分が、以前に歩いた本牧十二天の「マンダリン・ブラフ」の場所の書き方とおなじで、グニグニと書いてるではないですか。 

 

そうなんですよ、もしかして、ここも崖になってるのかなー?と思いましたよ。

 

・・・ここに海図がありましたが、削除します

 

崖を探す基準は本牧十二天

 

では、その場所はどこかということで、国土地理院のページをアッチコッチ探して、昭和25年ころの空中写真が見つかりました。

 

探すポイントの基準点は、やっぱり本牧十二天がどこにあるかですね。

 

上の海図の青い囲いが、下の空中写真の青い囲いのところになります。

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

で、下の写真は、上の空中写真の青い丸の囲いの拡大図です。

 

その海岸線に沿って線を引きました。

 

もちろん、マンダリンというくらいですから、ミカン色にしましたね。

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

で、みかん色の旧海岸線の場所は、今の時代のどこかというと、下の地図になります。

 

ミカン色の旧海岸線の外側(右側)は、埋め立てになったということがよくわかりますね。 

 

国土地理院さんの地図は、ほんとによくできてますよ。

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

そして、下の青い線は今回歩いた軌跡です。 

 

この日は、とんでもなく暑かったので、1時間の徒歩でギブアップしました。

 

こうして見ると、ミカン色の旧海岸線には、とうてい沿って歩いてませんね。

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

下の地図は、歩いた軌跡をさらに拡大しました。 

 

いろいろと撮影した写真から、比較的わかりやすい5枚、写真1から写真5を、歩いた軌跡とマッチングさせました。

 

このやりかたも、国土地理院さんのアプリケーションソフトによるもので、GPSの時計とカメラの時計をマッチングさせる方法です。 

 

なぜこんな方法にするかというと、わたしの場合、ポタのときは写真を100枚以上撮ります。

 

で、歩いて崖ばかり見て写真を撮っていると、どの崖がどの場所だったかということが、ゴチャゴチャになってしまって、帰ってから写真を整理しても、完全にわからなくなってしまったことがあったからです。

出典:上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載
国土地理院ウエッブサイト
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

 

歩いてみた崖の写真

 

では、歩いた記録の整理に入ります。 

 

写真1の場所には、以前の歩きポタでも来ましたね。

 

今回は、ここから崖さがしに歩きます。 

 

この写真の崖は、かなり高く長いですよ。

 

いま写真を撮っている場所は、ほんのすこし前までは海だったんですね。

 

写真を撮っている左側は、警察関係の敷地です。

 

立ち番の警官さんが、じーっと見てましたよ。

 

ポタポタと歩いて、公園に到着です。

 

本日は、たいへんにアチーので、子供たちはチラホラ程度です。

 

この写真の奥には、崖らしい高台が見えます。

そして、陸橋に到着しました。

 

この陸橋の名前は「なぎさばし」 

 

いまでは、なぎさの面影もありませんけど、たぶんその昔はもっと簡単な橋で、なぎさの近くだったんでしょうね。

住宅の後ろにも崖

 

そして写真2は、その「なぎさばし」から見た崖です。

 

住宅の後ろに広がっています。

ここは慶珊寺(けいさんじ)

 

知っている人には、有名なお寺さんなんでしょうけど、わたしには初めてのお寺さんでした。

 

そして、このお寺の敷地の脇にこんな碑があります。

 

なんとこの場所は、孫文先生の日本上陸の地ということでした。

 

孫文先生の碑の後ろにも崖

 

写真3です。

 

孫文先生の碑の後ろにも、崖が続いてます。

ここからは富岡八幡公園のなかを歩きます。

公園入口には、こんな案内がありますよ。

 

この富岡という場所は、旧海岸線が観光名所にでもなっているんでしょうかね。

 

ずいぶんとしっかりした案内板です。

 

「富岡並木ふなだまり公園」に来ました。 

 

この砂浜はいい感じですよ。

 

もちろん砂浜は人工でしょうけど、これだけすっきりとしていると、ここに簡易ベットを置いて昼寝をする人がいそうですね。

 

ふなだまり公園から見た崖

 

写真4は、その砂浜がある「ふなだまり公園」から見た崖です。

そして本日の最後は、この公園です。 

 

写真5は「下の浜公園」

 

公園の前は普通の道路で、浜の痕跡はまったくありませんけど、この名前からも、ここが海岸線だったということが想像できますね。

 

○月日:2018年7月8日日曜日

○時間:10時~11時

○場所:横浜市磯子区

○距離:徒歩5Km

◆空中写真と地図について◆
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。この地図を、第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければなりません。
承認番号:平29情複、第1105号
地理院タイル一覧ページ 

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