ブロンプトンで遠足

歩いて散歩・ブロンプトンで散歩

六郷用水は空中写真から探して、そのまんま走ります(1) 狛江の取入口から喜多見7丁目まで

自転車散歩で、すこし前にこの場所に来ました。

 

世田谷区の和泉というところで、六郷用水の取り入れ口でした。

 

その場所にある記念碑には、だいぶ古い当時の写真があって、水彩画と石垣が当時のイメージを辛うじて残してました。

 

今回は狛江市の和泉の取り入れ口から走って、世田谷の喜多見7丁目までの自転車散歩です。

 

ところで、六郷用水はどんなふうになっていたんだろうと思って、いろいろ調べましたね。

 

つぎの写真は、国土地理院の空中写真です。

 

記念碑があるところの場所の空中写真ですよ。

 

料亭の玉翠亭もその面影が、なんとなくですけど、雰囲気が残っているような感じですね。

 

「六郷排水樋管」というのは、現在の設備の名前です。

 

むかしは多摩川の水の取り入れ口で、用水が使われなくなったら、排水管になりました

 

そして、並木が続いていますけど、これが六郷用水のルートになるんです。

 

ということは、この並木をたどっていけば、六郷用水に沿ったルートがわかるということですよ。

 

空中写真から六郷用水のルートを調べる人は、なかなかいないでしょうね。

つぎの写真はおなじ空中写真でして、並木をだいぶたどったところで、喜多見7丁目あたりです。

 

こんなふうにクニャグニャっと曲がっていました。

 

ここも丁寧にトレースしましたよ。 

 

トレースというのは、写真のうえからナゾルことで、“子供が絵本をナゾル” っていいますよね(言わないかな)

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

で、その並木をトレースしたのが次の絵です。

 

六郷用水については、いろいろな経路があるそうで、今回わたしは、多摩川沿いの六郷用水取り入れ口から喜多見の中野田橋までを、空中写真からトレースしました。

 

国土地理院の地図のすごいところは、このトレースを自転車ナビに使えるデータへ簡単に変換できるところですね。

 

しかも無料で使えます。

 

でも「出典」をちゃんと書いてください、と言われました。

 

そのほかにも、スンゴイ機能が盛りだくさんですよ(なぜか宣伝してる)

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

その六郷用水の並木のトレースを使って、自転車で走った軌跡が次の絵です。

 

青色が六郷用水で、赤色が自転車の軌跡です。 

 

全体としては、まあまあのデキですね。

 

ではでは、その詳細はつぎからです。

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

そんでもって、いい天気のこの日、多摩川の六郷用水の取り入れ口に来ました。

 

いまではこんな設備になってます。 

とうぜん、目の前は多摩川ですね。

デッカイ設備には案内板がガッチリと貼ってあります。

 

【工作物の名称 六郷排水樋管】

 

「エエーッイ、ズが高い。みなのもの、ひかえろー」って感じかな。 

 

で、ここで発見しましたよ。

 

「排水管」ではなくて「排水樋管」

 

つまり、形がまーるい管ではなくて、樋、「雨どい」の形になっているんですね。

 

このドーデモいいようなところが、気になってしょーがないんですよ。

ではボチボチ走りますか。

 

ここはご存知の六郷用水の記念碑です。

 

記念碑の前では記念写真ですね。

そしてここには、有名な「多摩川の五本松」もあるんです。

六郷用水のトレースに沿って走って行って、こんな場所に到着です。

 

「田中橋児童遊園」

 

案内を読むと、この辺りに六郷用水に掛かった橋があったそうでして、それが「田中橋」ということです。

そんな児童公園には、大きな掲示板があります。


とうぜん、拝見させてもらいますよ(町内の掲示板を見る評論家)

狛江市は「絵手紙発祥の地」ということで、この町内でも盛んに絵手紙を書こうと、案内の真っ最中です。

 

「へたでいい。へたがいい」 

 

これイイですね。

ところで、わたしの自転車ナビは、今回トレースした六郷用水をしっかりと表示しています。

 

これなら迷子にならないで、安心してポタリングできますよ。 

自転車ナビさんのご指示どうりに走っています。 

そして着いたところは、小田急の狛江駅前でした。

 

前回は、ここでだんごをボケーっと食べましたけど、今日のわたしは「先を急いでますんで、失礼さんです」 って、高倉健になってしまいました。

ここは狛江駅前の「駄倉橋」跡

 

ここでも記念撮影です。

 

当時、駄倉橋も六郷用水にかかっていた橋なんですね。

そのころ、わたしの前の道路は六郷用水でした。

 

駄倉橋は、この写真の手前から向こう側へかかっていたんでしょね。

 

橋の親柱だけが歴史の証人です。

そんな六郷用水は、この道路に沿って向こうへ続いてます。 

しばらく行くと、ビルの壁にステキな物を発見です。 

絵手紙街角ギャラリー

 

みなさん、なかなかお上手です。

こうして拝見できるのも、実行委員会のみなさんのおかげでした。 

そして、「一の橋」のバス停です。

少し先には「二の橋」のバス停。

 

いまでは橋が無いので、このバス停を利用する人も、ここに六郷用水の橋があったというのも知らないでしょう。

でこんな雰囲気のよろしいところも走ります。 

ここで休憩と給水ついでに、町内の掲示板を拝見します。

 

なかなかキッチリとチラシが貼ってありますね。

 

区切りにぴったりと入ってますよ。 

ではではその案内はというと「東京スーダラ2019」 

 

いやーっ、スーダラですか、イイですよ。

こちらは「ベートーヴェン交響曲第9番」 

 

なかなか、案内が色とりどりで、アレンジがいいですよ。

 

さすがわ世田谷です。

そんなステキな町内の掲示板の少し先が、ここでした。

 

野川の川岸に到着です。 

つぎの写真はその野川への写真でして、排水の口が見えますね。 

 

ということは、六郷用水は暗渠(あんきょ)になってしまったのかなー?

 

それとも、六郷用水とは別の排水口なのかなー?

その真実を知っているのは、この鯉さんだけですか。 

いつまでも動かない鯉さんとはお別れして、ヨタヨタ走ってきました。

 

トレースした六郷用水のルートは、つぎの写真に見える工場の中をグニャグニャとなってますけど、自転車のわたしとしては、小道を探して走りました。

そして着いたのが、この中野田橋です。

 

今回はここまでのポタリングとしました。 

下の絵は、こんかい自転車で走った軌跡と六郷用水のルートの比較です。 

 

走り出しは、こんな感じですね。

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

つぎの絵は、途中のもようです。

 

六郷用水と自転車の走りが、ほぼ合ってます。 

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

つぎは、喜多見7丁目あたりの絵です。

 

六郷用水のルートはグニャグニャでした。

 

自転車は小道を探して走ります。 

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 



 

月日:2020年2月1日 土曜日

時間:10時~14時

場所:世田谷区内

距離:15Km

 

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●出典・地図について
このブログに使われいてる地図や空中写真の一部は、国土地理院発行の電子地形図「タイル」、陰影地形図「アナグリフ」、空中写真などを複製し、自転車走行軌跡や記号等を追加して掲載してます。
地理院タイル一覧ページ
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html