ブロンプトンで遠足

歩いて散歩・ブロンプトンで散歩

昨日から頭の中がガキになっている今日は、小学校の社会科コースです

いま、わたしは多摩川の川岸からちょうど650mの、二つの川が合流しているところにいます。

 

つぎの写真はそこでの一枚で、写真の右側の小さい滝のような流れは二ケ領用水です。

 

写真左側の流れているんだかよくわからない方は、平瀬川です。

 

ちょうどここで二つの流れが合流して、そのまま多摩川へ流れていきます。

 

しかしまあ、二ケ領用水はこんなに高いところを流れていたんですね。

 

平瀬川とは1m以上の高低差がありますよ。

そんな合流地点には、まあるい人口物がありました。

そうです「久地円筒分水」でした。

 

ここには、これで2回目のご訪問です。

 

さっきの平瀬川の流れをここに引き込んで、田んぼへ引く水を均等に四つに分けるものでしたね。

 

なにしろ、このあたりは田んぼへ引く水で、江戸時代から争いが絶えなかったようですよ。

 

灌漑用水の名前にしても「二つの領地」という意味で、わたしがよく歩く「二ケ領用水」とか、五つの村ということで、モノレールの橋脚跡がある「五カ村掘り」とかがありますからね。

 

それで、ここの施設は昭和16年にできたんですけど、それまで使っていた用水を四つに分ける「久地分量樋」(くじぶんりょうひ)という施設の跡が、この近くにありますよ。

この施設の設計者は平賀栄治さん。

 

そしてこの記念プレートは最近作ったものですね。

 

説明には「この世界に冠たる独創的な久地円筒分水は・・・」とあって、「水争いが一挙に解決した」ということです。

 

平賀さんは、ご当地では神様なんでしょうね。

では、その「世界に冠たる」画期的システムの全貌です。

 

つぎの写真では、水の流れの出口が三つありますね。

 

写真奥に一つ、手前左側に二つ。

そして写真の右側に出口が一つあります。

そんな円筒分水とはサヨナラして、二ケ領用水にかかっている橋に来ました。

 

「濱田橋」です。

 

この橋は陶芸作家「濱田庄司」さんの名前がついた橋なんですよ。

濱田橋には、陶器の飾りもありますよ。

濱田橋から見た二ケ領用水の流れです。

 

なんとなく和風。

そして濱田橋の歩道にあったプレートです。

 

ヤマセミという鳥が来るんですか。

こっちはご存じのカワセミ君です。

 

カワセミ君は野川でちょくちょく見ますよ。

 

小枝に留まって水中の小魚をジーッと見ている姿は、ホントにきれいですね。

濱田橋の街灯も、“ 和風してました ”

さらにヨタヨタ走って、ここはJR南武線・溝ノ口駅の近くのホテル前です。

 

わたしの目の前に、またまた記念碑っぽいものがありますね。

ここは、なんと「陶芸家 濱田庄司」生誕の地でした。

 

人間国宝の濱田庄司さんは、この溝ノ口がふるさとなんですね。

 

しかしまあ、この記念碑はじつに簡素です。

 

駅のホテル前にある空き地にポツンとこの記念碑があっても、だーれも気にかけないでしょうね。

 

この碑の前で写真をパシャパシャ撮っていたのは、わたしだけでした。

 

人間国宝なんですから、もうちょっとハデにしてもいいんじゃないかなーと、思いましたよ。

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

○月日:2020年5月15日 金曜日

○時間:9時~11時

○場所:南部線・溝の口駅周辺

○距離:11Km

 

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前回のポタの久地円筒分水と濱田橋