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大山街道の大山小径の「絵タイル その四」は、渡し舟の物語

朝から雨の今日は自転車散歩に出られないので、最近の写真をパラパラ見ています。

 

そしたら大山小径の四番目の「絵タイル」を見つけました。

 

「大山小径」に初めて行ったときに、撮ってあったんですよ。

で、前回の6月27日、四番目の「絵タイル」は、この違法駐車のクルマに轢(ひか)れてましたね。

そして今日見つけたのがこちら、5月30日の写真です。

 

「その四 二タ子」

 

荏田へ二里 玉川六郷の水上

 

とあります。

 

この絵からすると、かなりの波でもこんな風に渡って行ったんですね。

では、もういちどオサライしましょう。

 

だいぶ前のある日、

 

ブロンプトン君で、二子多摩川駅の近くをヨタヨタ走っていて、あまりの暑さで自販機に飛びつきました。

 

ペットボトルの水をグビグビ飲んで、あーヤレヤレと横を見たら、自販機の横にこの石柱「二子の渡し跡」を偶然発見したんですね。

それで、この石柱の前の多摩川土手を登ると、こんな風景でした。

 

ちょうど写真の中央が、川崎側の「二子の渡し」の案内があるところです。

 

わたしが立っているのは東京側、江戸の二子の渡し場です

そして川崎側の「二子の渡し」のこの場所も、別の日の自転車散歩で信号待ちのときに発見しました。

で本日のお話は、二つの「二子の渡し場」を国土地理院さんの地図で表してみようという、壮大なお話です。(単純)

 

つぎの絵は二つの「二子の渡し場」の位置関係です

 

川崎側は現在の二子橋のたもとになっていますけど、東京側は二子橋からはずいぶん離れていますね。

 

これは鉄道の関係から、たまたまこうなったのでしょう。

 

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

では、ふたつの「二子の渡し場」は、どんだけ離れていたかということが気になりますよね。

 

それが次の絵です。

 

その距離は484mでした。

 

現在では484mはそんなに遠いという気はしないですけど、江戸の頃はナカナカの遠方だったと思いますよ。

※上図は国土地理院タイルに場所等の名前や記号を追記して掲載

 

ここで「その四 二タ子」の「絵タイル」を細かく見てみましょう。

 

つぎは拡大したものです。

 

この「絵タイル」は江戸の赤坂から始まっているので、とうぜん船の進む方向は川崎側ですね。

 

ではでは、物語の始まり、はじまり・・・

今日は朝から風が出てきて、大きな波が立ってます。

 

お客さんはお二人さん。

 

さっきから右の方をじーっと眺めているというか、ぼーっとしている男は、たびたび乗ってくれる江戸の町人、与太郎さんです。

 

与太郎さんは親方の言いつけで、川崎へお使いに行くところです。

 

もう一人、笠をかぶっているお方は、渡世人さんでござんすね。

 

何事かやらかして、江戸から逃げてきたんでしょうか。

 

もしかしたら、木枯らしの紋次郎さんかな、イヤイヤ、あんかけの時次郎さんでしょ。

 

(あんかけの時次郎を知っている方は60歳以上)

 

そんな二人を乗せて、川崎の渡し場へ向かって、舟は右へ左へ大きく揺れながらゆったりと進みました。 

・・・おしまい

 

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