3月15日にポタリングした「バス停から電柱まで 路上採集で和泉を探す」の二回目です。
今回は現地へのポタリングではなくて、地図とニラメッコした結果を書きます。
つぎの写真は、3月15日に現地で撮った「バス停和泉」です。
ごく近い場所に「バス停和泉」が、三つありましたね。
そのうちの一つの、写真番号3の「バス停和泉」を使います。
つぎの地図は現在の国土地理院の地図に、「バス停和泉」の場所を赤色の▲で示しました。
地図をよく見ると、多摩川のなかに東京都と神奈川県の境界線が、ジグザクで表示されてます。
しかしなんで、こんなにジグザグにしたんでしょうかね。
東京都と神奈川県のお話合いが、うまくいかなかったのかな?
もっと簡単にすればいいのにね。
でもこのジグザクの位置が、今回のポイントです。
地図は地理院地図に場所等の名前や記号を追記して掲載
そしてつぎは明治のころの地図で、「迅速地図」といわれるものです。
地図中には、明治14年と表記がありました。
色からしてクラシックです。
多摩川の東側に和泉村という文字が確認できますね。
多摩川の西側は現在の川崎市で、この地図では橘樹郡(たちばなぐん)の中野島村です。
この地図でも「バス停和泉」の場所は赤色の▲で示してます。
現在の地図と同じ緯度経度の場所です。
さてこの地図のポイントは、和泉村と中野島村の境界線です。
境界線が「バス停和泉」の真横になっていますよ。
ということは、バス停のすぐ東側は「和泉村」だったんですね。
わかりやすく、上の地図の境界線を赤色の線にしました。
どうですか、和泉村が多摩川を越えて張り出しています。
そして現在の地図に、明治のころの和泉村の範囲を載せました。
こうすると、なぜバス停の名前を和泉にしたのかが、なっとくですね。
ところで、ポタリングであっちこっち走っていると、バス停の名前が気になるんですよ。
バス停の名前は、地元密着型ですからね。
どうしてこういう名前なの、というのがいくつもありますよ。
しかし今回のように、「バス停和泉」が近所に三つあるのは、どうかな。
地図は地理院地図に場所等の名前や記号を追記して掲載
あっちこっちで見つけた、おもしろバス停
狛江市で由緒ある名前、バス停「駒井」
山のはじっこ、バス停「山の端」
ペリー提督も登った?、バス停「夏島」
急すぎてお尻をこするから、バス停「尻摺坂」しりこすりさか
そのまんまです。バス停「踏切」
日野オートプラザのなかにある、バス停「日野駅」
沖縄のバス停「商店前」
九州のバス停「母の家」
四国のバス停「温泉前」
紀伊勝浦のバス停「井田舞子」
地図の出典
◆古い地図について
地図は「農研機構農業環境研究部門」内「歴史的農業環境閲覧システム」の画像に、場所等の名前や記号を追記して掲載。
また、記号等の追記には「ひなたGIS」を用いた。
農研機構農業環境研究部門
https://www.naro.go.jp/laboratory/niaes/
歴史的農業環境閲覧システム
https://habs.rad.naro.go.jp/
地理情報システム ひなたGIS
https://hgis.pref.miyazaki.lg.jp/hinata/
◆地理院地図について
国土地理院発行の電子地形図「タイル」、陰影地形図「アナグリフ」、空中写真などを複製し、自転車走行軌跡や記号等を追加して掲載してます。
地理院タイル一覧ページ
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html