小田急線の登戸駅北口を、ウロウロ走っています。
区画整理の真っ最中のこの町は、あっちでもこっちも、マンションがニョキニョキと建設中です。
40年前の、曲がりくねった路地のゴチャゴチャした雰囲気は、影も形もありません。
駅裏にあった北向き地蔵さんは、どこに行ってしまったのかな。
みんなおなじ風景になってしまいました。
そんな街を走っていて、フト目に留まりました。
お役所さんが建てた、町の案内です。
今風に、スマホを使うようになっていますよ。
題して「まちの記憶」
津久井道とありますね。
じつはこの場所は、旧登戸村のメインストリートでした。
多摩川がずーっと広かったころは、登戸河岸という石材の河岸もありました。
多摩川の川魚を使った料亭も、区画整理で別の場所へ移ってます。
いかだ流しの男たちを泊めた宿屋も、いくつかあったといいます。
自然に曲がっていた「むかし道」は、碁盤の目のような道になりました。
激しく変化する町のようすを見て、お役所さんも何かしなければと、ここに町の案内を建てたのかな。
案内のタイトルを「まちの記憶」にしたのは、そんな気持ちからでしょう。
町の様子が変われば、風景も変わります。
この町で、「あしたの風景」はどう見えるのでしょう。
●記録
月日:2022年3月28日 月曜日
時間:15時~16時
場所:登戸駅のまわり
距離:そこそこ
●多摩川の筏流しと旧登戸村の豆知識
●横浜ポタリングで見た、モダンガール