今日は古い道を走ります。
道の名前は筏道(いかだみち)
さて、江戸時代から大正時代の末まで、多摩川には大きな筏が流れていました。よく言うところの「筏流し」です。その筏に乗っていた筏乗りたちが、帰り道に、羽田から青梅の先まで歩いた道が「筏道」です。
二つの道の交差点
ここは、小田急線の喜多見駅からも歩いてこれる場所にある「念仏車」。道祖神ですね。写真の奥に続いている道は「中道」で、この場所は筏道と中道の交差点。当時はずいぶんとお店が並んだのでしょうね。
ランドマークは大きなカヤの木
さらにポタポタ走りますよ。
ここは世田谷区野毛にある「善養寺」。なんとも立派な山門です。
階段をのぼると、でっかいカヤの木がドーンとありました。
このカヤの木、東京都の天然記念物に指定されてます。わたしのカメラのレンズは広角の19ミリなんですけど、横の写真ではお姿はほとんど入りません。
筏乗りたちが歩いていたころは、このあたりには高い建物は何にもなかったので、この大きなカヤの木は、だいじな目印になったのでしょうね。
お寺の前はメインストリート
こちらは野川にも近いところにある「知行院」です。
いい天気の今日は、山門が青空に映えますよ。
だいぶ前に、ここの地元の図書館で、知行院の周辺の古い手書き図を見たことがあります。今は住宅だらけですけど、この周辺には酒屋さん、だんご屋さん、雑貨屋さん、たび屋さんなんかの小さなお店が、手書きの図に書かれていました。このお寺の前は、メインストリートだったんですね。
小さな石碑
そして二子玉川駅に近い、諏訪神社にある筏道の石碑です。神社のすみっこにポツンとありました。
記録
月日:2022年4月22日 金曜日
時間:10時~14時
場所:世田谷区内あっちこっち
距離:23Km
多摩川の筏道だけを書いたブログです。情報盛りだくさん。
筏道のあれこれ