府中市の大國魂神社前から歩いてきました。
ここはJR南武線の分倍河原駅(ぶばいがわらえき)近くの、甲州街道です。
弁慶橋という案内を見つけました。
弁慶橋の案内は、信号の下にチョコンとあります。
その手前には、古い石塔がありますね。
これは石橋供養塔です。
狛江市の一の橋があった場所にも、石橋供養塔がありました。
パチパチと写真を撮っていたら、疑問がプカプカと湧いてきました。
「弁慶橋の下を流れていた川は、どの方向にあったのかな?」
小学生アタマのおじさんは、どうしても知りたくなってきたんですね。
それでもって帰ってきました。
早速、古い地図をアッチコッチ探ってみたら、ありましたよ。
つぎの地図を見てください。
明治14年の迅速地図です。
甲州街道を切るように、南北方向に水色っぽい色の線が走っています。
これが川なんでしょう。
細い線で頼りなく描かれているので、小さな流れだったと想像できます。
では拡大します。
よく見ると、水色の線は甲州街道の下をくぐっていますね。
ということは、ここは橋です。
でもヘンですよ。
この地図を作った明治14年に、ここに橋があったら正確に描くでしょうね。
ということは、明治以前には、たしかに弁慶橋があったんですね。
時代が過ぎて、甲州街道が整備されだしたら弁慶橋は撤去されて、川は甲州街道の下をくぐって暗渠になったんですよ。
それでも水の流れがあるから、水色の線で描かれてあるんですね。
では、現地で撮影した写真をもういちど見ましょう。
フムフム・・・
ちょうど横断歩道のあたりに、弁慶橋があったんですね。
ここに橋があったことの証人は、案内柱と供養塔だけでした。
●記録
月日:2022年5月20日 金曜日
時間:10時~14時
場所:府中市
距離:徒歩
二ケ領用水の溝の口にある「大石橋」いろいろ
地図の出典
◆古い地図について
地図は「農研機構農業環境研究部門」内「歴史的農業環境閲覧システム」の画像に、場所等の名前や記号を追記して掲載。
農研機構農業環境研究部門
https://www.naro.go.jp/laboratory/niaes/
歴史的農業環境閲覧システム
https://habs.rad.naro.go.jp/
地理情報システム ひなたGIS
https://hgis.pref.miyazaki.lg.jp/hinata/