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歩いて散歩・ブロンプトンで散歩

横浜で発祥の地めぐり 蒸気機関車の水・ガス事業・灯台・消防署

今いるところは、横浜市西区の掃部山公園(かもんやま こうえん)と桜川新道のあいだ、あたりです。

 

目の前には、掃部山の石垣がそびえ立ってます。

 

さて、その昔走っていた蒸気機関車に水を補給していたことは、ご存じでしょう。

 

桜木町停車場では、その水は自然の「わき水」でした。

 

その「わき水」を、通称「鉄道わき水」というそうです。(こんへんが鉄っちゃんらしい表現ですね)

 

きょうは、これからその場所へ行きますよ。

 

そして今回のテーマは「発祥の地めぐり」にします。

で、いきなり到着です。

 

この石垣の下が「鉄道わき水」の場所でした。

 

住宅の横です。

 

見てたら、ちょうどこのお宅のおばあちゃんが用事で出てこられました。

 

 「見させてもらってます」

 「ハイ、どうぞ」

 「このわき水、ずーっと、湧いているんですか」

 「そうですよ。ずーっとです」

 

どうも、小学生とおばあちゃんの会話になっていました。

ということは、横浜開港のころから、ずーっと、湧いていたんですね。

 

イヤーッ、すごい。

 

明治のころはもっと水量が多かったんでしょうけど、いまでも水がわいているんですね。

 

しばらく見てました。

いつまでも湧いている水はこれくらいにして、つぎの場所へ行きましよう。

 

ここは「鉄道のわき水」から歩いて5分。

 

本町小学校です。

道路に向かって、どうぞ見てください、という雰囲気で記念碑があります。

 

ここには一度来ましたね、「日本ガス事業発祥の地」です。

銘板にもシッカリと書かれてます。

 

となりの街灯はガス灯で「ガス灯記念碑」になってました。

さらにズンズン歩きましょう。

 

ビルを見上げるところにいます。

 

ここにも一度来てますね。

鉄道発祥の地」でした。

 

あいかわらず、UFOのようなお姿です。

蒸気機関車のわき水を見て、鉄道発祥の地を見たら、本物を見るしかないでしょう。

 

ということで「CIAL桜木町 旧横浜鉄道歴史展示」があるビルの中に入ります。

 

デッカイ窓からの明かりを全面的に浴びているのは「110形蒸気機関車」です。

 

本日も整備は万全でした。

 

客車の中もキレイですね。

 

ピカピカっていう表現しか浮かばない。

 

やっぱり写真で見るより、実物はずーっと上品な雰囲気がありますよ。

客車のうしろ、斜め45度からの一枚です。

その客車の後ろには、当時のいろいろが展示されてました。

 

「最初の客車と明治のお客さま」っていうタイトルになってます。

まずは切符です。

 

上が一等車の切符です。

 

下が二等車です。

 

切符の色が違ったんですね。

 

一等車へ乗るお客さんは、この色がよく見えるように、チラチラさせて乗ったのかな。

 

なんかイヤミだな(そんなことする人は、わたしだけか)

旅の小物が面白いです。

 

薬袋を持っていたんですね。

 

いくらか距離が長いときは、やっぱりこの薬袋が必要だったんでしょうか。

 

薬の袋には「痰やセキを治す特効薬」ってありますよ。

 

蒸気機関車のモクモクした煙りで、こういった薬が必要だったんだ。

こっちのコーナーは、鉄道を敷設する技術のコーナーになってます。

その道具のなかに、こんなのがありました。

 

距離を測るものです。

 

これと同じものを、香取市佐原にある伊能忠敬の記念館で見ましたよ。

 

伊能忠敬が使ったものとおんなじですね。

 

伊能忠敬の場合、後半は幕府の「御用」になったので、大人数の測量隊でした。

 

たぶんこの道具の専従者がいたんだと思います。

ここにある「測鎖」の場合、これひとつで20m測れるということですから、たとえば桜木町停車場の測量をするとき、どれだけの回数これを使ったんだろう。

 

当時は測量屋さんも厳格な親方と弟子の関係でしょうから、見習いはこれを持って一日中歩いたんでしょうね。

 

つぎの小さい絵が、そんな想像を掻き立てます。

測量屋さんの弟子の苦労を想像して、ビルを出ました。

 

そしたら足元に「絵タイル」発見。

 

黒船と蒸気機関車でした。

スタスタ歩いてます。

 

最近できたものに、このロープウエイがあります。

 

まだ利用開始ではないですね。

そのロープウエイを見上げるところ、わたしの目の前に、ひっそりとした案内プレートがあります。

ここは「灯台発祥の地」でした。

 

今回で二回目の訪問です。

 

その当時、ここに灯台局という役所を置いて、灯台守の育成をしたそうです。

 

当然、灯台もありましたよ。

それにしても「灯台発祥の地」の案内が、 控え目すぎる。

 

これでは道路から見えないです。

 



 

そしてここからは、「よこはま道」を歩きました。

「よこはま道」の内容は別のページに載せます。

 



 

きょうは「よこはま道」を、野毛の交差点から戸部七丁目交差点まで、歩きました。

 

このまえとは違って、道路の反対側を歩きました。

 

で、ここいらで休憩しようと、喫茶店に入りました。

 

そしたら壁にこんなチラシが。

 

消防署発祥の地

西消防署 創設100周年記念事業

 

なんとナント!

 

偶然ですね。

 

そして、わたしと喫茶店のおねえさんの会話です。

 

わたし・・・・「エッ、これほんと?」

 

おねえさん・・「そうですよ。消防署の人が持ってきたんですから」

 

わたし・・・・「どこの消防署?」

 

おねえさん・・「アソコ」

 

指さす方向に建物あり。

 

話を聞くと、喫茶店の道路反対に西消防署があって、その職員さんがこのチラシを持ってきたそうです。

 

で、わたしが発祥の地めぐりをしていて、きょうもいくつか見てきたことを話したら、「引き寄せてくれたんですよ」と言うではないか。

 

オオッ、発祥の地めぐりの神様は、わたしに微笑んだ。

(そんな神様イナイし、おおげさ)

で、せわしなくコーヒーを飲んで、店を出ました。

 

道路を渡って、ここは「横浜市西消防署」です。

正面に案内がありました。

「消防署発祥の地」とデッカクありますよ。

 

そして喫茶店で読んだ西消防署の小冊子によると、中区の中消防署と西区の西消防署は同時期にできたそうです。

 

わたしは2019年11月18日に、中消防署の記念碑「消防救急発祥の地」を見てます。

 

ホテル発祥の地の道路反対側に記念碑がありました。

 

そのときは西消防署のことは知らなかったですよ。

この案内によると「移転や統廃合をされないで、100年続いている唯一の消防署」とあります。

 

たぶん、この消防署に配属になるのは、新人にとってもアコガレなのかな。

説明写真を拡大しました。

 

昭和22年の中消防署の消防士さんです。

 

このかっこで消防車がスピードを出して走るんでしょ。

 

コワイナー

 

本日の「発祥の地」めぐりは、消防士さんの雄姿で終わります。

 



 

●記録

月日:2020年12月18日 金曜日

時間:10時~14時

場所:横浜・中区

距離:徒歩・約8km

 

●関連したもの

中消防署のページ

横浜での「発祥の地めぐり」は “おまけ” がいっぱい 灯台発祥の地・獅子頭共用栓・消防救急発祥の地・電信創業の地

 

●地図について

このブログに使われている地図や空中写真の一部は、国土地理院発行の電子地形図(タイル)または、地理院撮影の空中写真を複製し、自転車走行軌跡等を追加加工したものです。国土地理院:https://maps.gsi.go.jp/